
小数点以下を切り捨てるときって、
INT関数かROUNDDOWN関数を使いますよね。


端数処理の関数はよく使うニャ
ROUND関数は四捨五入、
ROUNDUP関数は切り上げ、
ROUNDDOWN関数は切り捨て
INT関数の意味はわかるかニャ?
違いが分からないし、INT関数は3文字だけで覚えやすいから、
こっちだけ使い続けても問題ないですよね?


どっちも似てるけど明確な違いが一つだけあるニャ
突然ですが、ExcelのINT関数とROUNDDOWN関数の違いってなんでしょうか。
どちらも小数点以下を切り捨てて整数にするときに使われることが多いですよね。
INT関数の方が文字数が少ないのでよく使ってる人も多いかもしれません。
INT関数の「最も近い整数」って何?
INT関数のヘルプを見ると、「指定された数値を最も近い整数に切り捨てます。」と説明しています。

実際に並べて比較してみましょう。

四捨五入ではなく、切り捨てなのでどちらも小数点以下の数字に関係なく同じ切り捨てられた整数になりました。
数値がマイナスのときは違う結果が
便利なINT関数ですが、一つだけ気をつけることがあります。
それは負の数(マイナス)のときの処理です。
例えば、-1.2を整数にしようとしたときに、INT関数は-2になり、ROUNDDOWN関数は-1になります。
正の数(プラス)のイメージだと、どちらも-1になりそうですよね。
先ほどの表を使って、数値をマイナスにしてみましょう。

INT関数とROUNDDOWN関数、それぞれ違う結果が出ました。
INT関数とROUNDDOWN関数の違いと、気をつけること
ROUNDDOWN関数は、小数点以下だけが切り捨てられるのに対して、
INT関数は、マイナスのときは、0から遠いところで切り捨てられます。
イメージとしては、一直線上に数字を並べたとき、まだその整数に(大きい方の整数に)達していないという感じです。
下図参照。↓こんなイメージ。大きい方の整数に達していないから、近い整数に切り捨てられる。

ビジネスシーンでもよく見られるのが、請求書を修正する際に、
請求していた金額をマイナスにしたとき、INT関数のままだとピッタリ同じにならずに差が出ることがあります。
INT関数で計算すると1円多くマイナスしてしまいます。
正の数の切り捨てをそのままマイナスにも使いたかったら、INT関数ではなくROUNDDOWN関数の方が良いと思います。
小数点以下の端数処理が切り捨てで、INT関数が使われてる場合は特に注意してくださいね。