
子どもの頃の話
昔のことなので、家の中でみんなが集まる場所でも普通に灰皿があって、
子どもが近くにいようが、大人が集まれば普通にお構いなく吸っていましたし、
(感覚として)受動喫煙なんて言葉も認識も無い時代ですから、
お互い何も違和感が無かった気がします。
ただし、当然のことですが、それほど毎日のようにタバコを見ていても、
「自分もいつか大人になったらタバコを吸いたい」と思うことは一切なく、
むしろ逆に、「けむい」「クサイ」「煙を吸って何がいいんだろう?」なんて思っていました。
今思えば信じられないような環境でしたが、
子どもの頃からつい最近まで(と言っても昭和~平成初期?)、世間一般、喫煙に関して寛容で優しい時代でした。
例えば、レストランに行けば喫煙席か、禁煙席か聞かれますが、
実態としては若干場所が離れているだけで同じ空間で飲食していましたし、
屋内・屋外問わずいたる所、駅や電車内にまで喫煙場所が当たり前のようにありました。
喫煙者は肩身が狭い世の中に
しかし、最新ではコンビニにあった灰皿でさえ撤去されつつあり、
喫煙者にとってはますます肩身が狭い世の中になりつつあるようです。
そうなると、外出するときは喫煙所がどこにあるのかが重要なポイントになります。
僕の知り合いも、居酒屋を選ぶときに重要視しているのが、料理や値段よりも「喫煙できるか」だそうです。
今にして思えば、喫煙者が多いから社会全体が寛容だったのではないでしょうか。
社会に出れば働いている喫煙男性が圧倒的に多いので、大多数の論理により許容し合っていた社会だったのでしょう。
それが配慮しなければならないようになったのは、時代の流れでしょうか。
どちらにしても、喫煙者にとって社会の風当たりがキツくなってきたのは、つい最近の出来事のように感じます。