
加熱式は若い世代がターゲット
加熱式たばこは、従来のたばこの葉を燃やす製品と違い、電気で加熱して煙を発生させます。
火を使わない手軽さ(別途専用デバイスが必要だが)、ニオイ、煙が少ないことで若い世代を中心に支持されています。
令和5年の調査では30~39歳のグループで最も使用率が高い状況でした。

逆に、年齢が高い層を見ると、従来の紙巻たばこが依然として高い割合を占めていることが分かります。
健康への影響が少ないのか
加熱式たばこは、ニオイ・煙が少ないことで健康への悪影響が少ないイメージを持っている人も多いと思います。
実際のところはどうでしょうか。
日本学術会議の報告を見ると、3つの視点がピックアップされています。
- 依存性はニコチンによるもので他のたばこ製品と同じ
- 紙巻たばこにくらべると有害物質含有量が少ないものもあるが、逆に突出して多いものもある
- たばこ製品であることは変わりないので健康リスクが低減されることはない
出所:日本学術会議 報告 「加熱式タバコの毒性を知り科学的根拠に基づく施策の実現を」
まず、たばこの依存性については、はっきりと「ニコチンによるもの」と言ってますので、紙巻タバコと同様に依存性があり、きっぱりやめられるわけではありません。
ということは摂取し続けてる限りは、たばこを求め続けます。加熱式でも変わりありません。
それと同時に、加熱式たばこにも紙巻たばこと同じ発がん性もある有害物質が含まれています。
切り替えたから健康になるわけでもなく、たばこ製品の代替品でもありません。もちろんこれで禁煙したことにもなりません。
加熱式たばこと電子たばこの違い
「加熱式たばこ」と「電子たばこ」。イメージは似ていても全く別の存在です。
改めて言葉の意味を確認してみました。
- 加熱式たばこ・・・たばこの葉あるいはたばこの葉の加工品を燃焼させずに電気で加熱し煙を吸入するもの
- 電子たばこ・・・専用カートリッジ内の液体を加熱しエアロゾル(煙霧)を吸入するもの
ちなみに海外の電子たばこはニコチンを含んでいますが、日本ではニコチンを含む電子たばこ製品は承認・販売されていません。
つまり日本では、依存性があり、有害物質を含んだものは「紙巻たばこ」と「加熱式たばこ」でいずれもたばこの葉を使用した製品です。
ただし、販売本数が年々減少傾向にあることと一定の税収確保から、将来、規制緩和で外国製電子たばこが日本に輸入されることもあるかもしれません。
それはたばこ製品の選択肢を増やすことになります。
すでに海外では電子たばこの健康リスクが顕在化しており、ほかのたばこ製品と同様、各保健機関は健康被害への警鐘を鳴らしています。
リキッドタイプであれば、吸い殻のポイ捨て問題はなくなりますが、今はまだ誰も知らない新しいリスクが隠れているかもしれませんので注意が必要です。